神様のヒマ潰し

The trick is living without an answer.

Nearer, My God to Thee

延びに延びた診察で、先生4日ぶりですけど、彼と別れました。
と告げると先生はだいぶびっくりしていた。
でもお互い解放されたと思いますよ、もう日中悩まないんです、
なんか今年の夏とか来年の楽しいことばかり考えているけど、
これって躁状態でまた去年みたいにガクッと落ちるのが不安で、
と先生の目を真っ直ぐ見れずに話す私は本当に不安なんだと思う。

その後は友達の会社が主催している映画祭で
ライフ・アフター・べスを見て少し笑っていい気分で帰れた。
23時を回ってシャワーを浴び、パソコンの前に座って
いつものルーティーンでネットサーフィンをしながら錦織戦見なきゃ、
と思いながら妹はいつ寝るのかなーと思っていたら
無意識に寝る前の薬を一式飲んでいて、瞬く間に睡魔に屈した。


今日は朝から雨の中お使いに行き、
色んな会社の偉い人の気まぐれにぶんぶん振り回され、
通訳さんに八つ当たりされ頼んでたものじゃない!とぶち切れられ、
15時を過ぎても一向にお昼に行けそうにも無く、
英語も微妙なお隣の国の技術者さんの通訳を頼まれ、
無表情でメモを片手に部屋に入ろうとしたら通訳さんが
大丈夫、僕ヤルヨ…とさっきのを反省したのか優しく言われて
大人しく代わってもらうことにした。昼前の仕打ちは許した。

通訳さんが八つ当たりしたくなる気持ちもよくわかる。
だって翻訳と違って通訳はその場で脳をフル回転させて、
微妙なニュアンスを汲み取って時には意訳も交えつつ、
その人が怒っていればそれを訳している自分も気分が引きずられる。
3時間くらい続けてやると、もう心底疲れてきて
何故生半可にその言語が出来てしまうのだろうと思い始める。

言語って自分の都合のいい時に、自分自身のために使いたいかな、
そんな事を思いながらイヤホンから流れるMy Chemical Romanceに耳を傾ける。
イライラして叫びたいときは、音楽に代わりに叫んでもらう。
くっそイライラしてる時にはエミネム様にふぁっくを連発してもらう。


そしてお隣の国の技術者さんの我儘が爆発したところで
私のメンタルもピークを迎えて現職場初の過呼吸の発作(軽め)
おじさまがたは初めて見るであろう過呼吸の発作にびびっていた。
大丈夫、ビニール袋か紙袋を口からちょっと離したところにあてて、
あなたたちが目に入らないところで5分くらい思考停止したら再起動するよ。

そんな帰り道をタクシーに飛び乗り急ぎ、運転手さんに愚痴をこぼし、
お姉さんお疲れ様です大丈夫ですかもう酔ってます?と聞かれ、
怒りのあまり脳内アルコール作ってるんですもう無理です、と返す。
この前二次会に呼ばれたお兄さん(インターン時の同期で最寄り駅が一緒)と
男友達(同じインターンでお兄さんの後輩)とご近所飲みをした。

お酒が美味しい、タバコは話が面白ければあまり要らない。
ご飯は食べてくれる人がいる会が一番楽しい、好きなものだけつまめる。
柚子酒サワーを何杯飲んだか忘れたけど、ジョッキを掲げたら
去年失敗した手首の跡がくっきり浮かび上がって絶望した。
もう10か月も経つのに、まだあるんだこの傷。
あのタイタニックの讃美歌をエンドレスで聞きながら切った曲。
YouTubeから流れるその音色は今日はただただ綺麗だった。
日曜日は教会に行って神様に触れたいなあ、と思った。

 


Titanic - Nearer My God To Thee (Full Version) - YouTube