こんなにもすれ違って僕ら

いきなり来年の夏ルワンダに行くことに決めた。
理由は2つ、とにかく遠くに行こうと思って南米と迷ったけど、
アマゾンのジャングルよりサバンナの地平線に沈む夕日の方が見たいのと
あと海外青年協力隊で男友達が再来年の1月までルワンダに居るから。
そうじゃないとアフリカなんて一生行かないし！と思い立って
調べたら成田→アブダビ→ケニア→ルワンダで往復30万くらいで行けるみたいだし。
よし、貯金をしよう。あわよくばアブダビのカジノで一攫千金しよう。

この前映画を見る理由について書いてみて、
結局自分は部屋から出ないで見たり読んだりしたことだけで
世界中を旅した気になってるけど、そんな私はただただ薄っぺらい。
あれもやりたい、これもやると言葉だけを広げて散らばったまま、
組み立てられずにあと2年で30歳になろうとしている。

とにかく今の私に必要なのは一番好きな映画のサムサッカーで
キアヌ・リーヴスが主人公のジャスティンに向かって言う
"The trick is living without an answer."
日本語のコピーにも使われていた
「大切なのは、答えのない人生を生きる力」だと思う。

答えがないから時々見えない先を憂い途方に暮れるけど、
なんか自分の足で歩いてみたい、目で見てみたい場所がある
と思えるようになっただけ少し踏ん張れるようになったのかもしれない。
この気分が何日持つのかさっぱりわからないけど。
明日にはもう何もかもめんどくさいから死にたいと思うかもしれない。

明日は友達が一生懸命頑張って宣伝した映画の公開日で、
土曜日は10年来の友達とご飯を食べて、
Twitterで知り合った可愛い女の子とサッカーを見に行く。
映画も、友達とのお喋りも、スポーツ観戦も、私の心を躍らせる。

連絡が途絶えて10日少々、最後に会ったのはもう3週間前、
ぼーっと彼の事を考える時間が少しずつ減ってきたような気がする。
私には彼ではなく、彼には私ではないのかなあ、そんな事が頭をよぎる。
ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって、
とiTunesから流れるくるりがワンダーフォーゲルを歌う。